いのさんのブログ

☆独り言☆　世界史は嫌いでした。苦笑

皆さん、こんばんは。

ネットで再配信している番組を録画してテレビでたまに見るのですが、さきほどＮＨＫスペシャルで昨年放送された
”戦国〜激動の世界と日本〜”を見てました。

本編開始早々、うちのすぐ近くが映し出され、２０１９年夏に信長に関する大発見が有ったとのセンセーショナルな始まり。
そんな話題は地元で聞いてないよなぁ・・・・と思いながらも、発見された織田・徳川連合軍の物と思われる火縄銃の玉が、
成分分析によると国産ではなくタイで産出された鉛だったそうです。
因みに武田軍は弾丸の材料を集めるのに苦労していたようで、神社などに賽銭を供出させ鋳造したそうで、
銅の玉は銃身で詰まりやすく暴発事故が多かったそうです。

その外国産の材料を供給していたのがポルトガルの宣教師だったようで、日本に布教を認めさせるために取引として
戦略物資を提供していたようです。

当時の信長が手を焼いていた武装した石山本願寺に対抗するため、宣教師を味方につければ何かと都合が良いと、
お互いの利害が一致したようです。

宣教師はキリスト教の布教により民衆の心を征服し日本を支配するのが目的だったようで、日本の支配者となりえる
信長がキリシタンになれば日本はキリスト教の下におけると思い説得するも、信長はそのうち自らを神
と名乗り始めたのです。

その直後、天下統一を目前にし本能寺ので信長が亡くなったのは、本当に日本国内だけの要因だったのでしょうか？

この後は、スペイン帝国が世界征服を目論見、アジア征服の為に軍事力が巨大化した日本を攻めるよりも、
日本を使って明を攻める事を企んでいたようです。

因みに当時の火縄銃は、日本産の物が刀鍛冶で鍛え抜かれた鍛造技術により非常に品質がよく、南蛮のものに比べ
耐久性に優れていたそうです。
この辺りも、最新の分析技術を使って、舶来物と国産の火縄銃の比較がされていました。

その結果、秀吉は朝鮮出兵を断行したようです。
ただ、秀吉はスペインに踊らされただけではなく、キリスト教に対し危機感が募っていたようで、宣教師により
力を蓄えてきたキリシタン大名の体力を削ぐ事も兼ねての出兵だったようで、明に戦争に負けても、
タダでは起きるつもりは無かったようです。

家康の時代になり、露骨に配下に下らせるような態度をとってきたスペインを切り、世界進出の為に
喉から手が出るほど欲しい銀を世界初の株式会社東インド会社を立ち上げたぐらい経済を重視した
オランダと手を組んだのも納得いく話。

その後のエピソードとして、家康により天下泰平の江戸時代が始まると、戦乱の世を渡り歩いた歴戦の
武士たちがどうなるか？
なんと、近年見つかった東インド会社の貿易の帳簿に銀などの物資以外に、傭兵として数千人とも言われる
サムライがヨーロッパの植民地争奪戦の最前線となるアジア各国に送り出されたそうです。

番組中、戦国日本は世界史の最先端と言われる部分がありましたが、日本史と世界史を分けると、どこか
腑に落ちない部分が有るのですが、大航海時代の各国の思惑と戦国時代の日本をリンクさせると、不思議と
様々な出来事が、スッとつながって行く気がします。

久し振りに良い番組を見ました。

これは、学校教材として十分に使えると思いますし、四男が歴史に興味を持てば、是非、見せてやりたいものです。

ではでは。

by いのさん ¦ 23:45, Saturday, Feb 06, 2021 ¦ 固定リンク ¦ コメント(2)

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